海堂尊

またまた読書ネタです。
今回の読書熱は地味に続いています。
仕事の合間や、夜寝る前の時間などに、
ミステリー小説を中心に読んでいますが、
特に気に入って読んでいるのが、
海堂尊さんの作品です。

海堂さんは千葉県出身の現役医師。
外科医から病理医に転身された経歴の持ち主で、
2005年に発表された「チーム・バチスタの崩壊」
(出版本名「チーム・バチスタの栄光」)で、
第4回このミステリーがすごい!大賞を受賞し、
一躍脚光を浴びた方です。
実質のキャリアは3年にも満たないようですが、
これまでに発刊された著書は既に8冊。
3月にも新刊が出版される予定で、
驚異的なペースで執筆されているようです。

最初に読んだのは「チーム・バチスタの栄光」。
今週末に映画公開される予定で、
ご存知の方も多いでしょうね。
舞台は架空の都市「桜宮市」に存在する
「東城大学医学部付属病院」。
一般的に成功率60%と言われるバチスタ手術において、
成功率100%という驚異的な記録を誇っていた
心臓外科医「桐生恭一」率いる「チーム・バチスタ」。
しかし突如、3例の術中死を経験。
事態を憂慮した病院長の「高階」は、
神経内科学教室講師「田口公平」に内部調査を指示。
7人のチームメンバーから聞き取り調査を行うも、
事件解決の糸口を発見出来ない田口の前に、
厚生労働省の技官「白鳥圭輔」が登場し。
3例の術中死は、医療ミスなのか、単なる偶然か。
はたまた故意による殺人行為なのか・・・?
漫画「医龍」でも題材となっている
拡張型心筋症に対するバチスタ手術を題材に、
現在医療の問題点も絡めたミステリー。
なかなか読み応えがありました。

この田口・白鳥コンビが活躍する物語は、
バチスタ・スキャンダルから9ヶ月後の病院を舞台にした
シリーズ第2弾「ナイチンゲールの沈黙」と、
現実社会でも問題となっている救急医療をテーマにした
第3弾「ジェネラル・ルージュの凱旋」があります。
「ナイチンゲール」と「ジェネラル・ルージュ」は、
ほぼ同時期に展開された物語を描いており、
二つの物語がリンクする場面が多数あり、
興味深い作品に仕上がっています。
1作目の「チーム・バチスタ」はミステリーですが、
2作目・3作目はミステリーと言うよりも、
医療エンターテイメントと言った仕上がり。
シリーズ第4弾は単行本では発刊されておらず、
「このミステリーがすごい!2008年度版」に掲載された
「東京23区内外殺人事件」という短編小説です。

海堂さんの作品は、桜宮市を舞台にした物が多く、
「ブラックペアン1988」はタイトルに1988とある様に、
バチスタスキャンダルからさかのぼる事、十数年。
「チーム・バチスタ」では病院長である「高階」が、
東京の帝華大学から講師として東城大学に
赴任してきた時期を描いており、
「ナイチンゲール」や「ジェネラルルージュ」で
登場した看護師長や主任が、
ペーペーの新人看護師として登場したり、
「田口公平」がまだ医学生だったりと、
シリーズファンがニヤリとする記述も多数。

「螺鈿迷宮」は終末期医療を題材にしており、
病理医である作者がメインテーマとしている
死亡時画像検索システムが描かれています。
「ジェネラル・ルージュ」の6ヵ月後という設定で、
「田口先生」こそ登場しませんが、
「白鳥」とその部下である「姫宮」が登場。
この辺の伏線が「ジェネラル・ルージュ」に
しっかりと描かれています。

1月に発刊されたばかりの「医学のたまご」では、
バチスタスキャンダルから十数年後の
東城大学医学部を舞台にしており、
「田口先生」は神経内科学教授に就任、
「高階病院長」は医学部長に昇進。
「ナイチンゲール」で眼球摘出された
5歳の少年であった「佐々木アツシ」少年は
天才高校生に成長して登場します。
この辺がシリーズ物のひそかな楽しみですね。

映画版の「チームバチスタの栄光」は、
「桐生恭一」役で吉川晃司が出演しているのは楽しみですが、
主人公の「田口公平」が「田口公子」と女性に変更され、
竹内結子が演じるそうですが、正直微妙。
阿部寛の「白鳥」も外見のイメージは
原作とずいぶん違う感じがします。
どちらの役者さんも嫌いじゃないんですけどね。
ま、近いうちに見に行くと思います^^;

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